2015年11月26日木曜日

ものづくり補助事業成果発表会

2015.11.26
昨日、弊社が採択された、補助事業の成果発表会がありました。

平成24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助事業に
弊社が採択され、9ヶ月間の補助期間内の成果発表を
弊社斎藤が発表させて頂きました。


会場には100名近い方の出席があり、成果発表の注目度の高さを感じさせました。

弊社は本補助事業にて
「高機能所見レポート作成支援システム搭載
画像診断ワークステーションの研究開発」

というテーマで、「Y's CHAIN」というシステムを開発しました。


画像診断を専門で行う放射線科医師の少ない人的リソースを活かし、
医療格差解消のためにどうすべきかを考えた結果、
レポート作成業務の効率化を「AI(人工知能)技術」によって実現することができました。



本システムのご紹介を少し。



放射線科医師は

①画像を見る
②医学書など、文献を調べる
③所見、診断を入力する


の流れで、1件のレポートを作成します。
②の過程は症例によっては省略されることもありますが、
①と③は欠かせない要素です。

1件作成するのに数分から、長い時は1時間近くかかることもあります。
特にこの③の文章入力が非常に時間がかかっています。


画像に現れる患者さんの体内像を表現するために、
放射線科医師は非常に多彩な表現を駆使し、的確に、分かりやすく、
臨床の医師に伝わりやすいよう文章を紡ぎます。

外科の医師は手術にメスを用いますが、放射線科医師は
「言葉のメス」を操ると聞いたことがあります。
外科手術も長いもので数時間におよぶ大手術があり、体力勝負になることがあると
耳にしたことがありますが、放射線科医師も難症例の
レポートを書き上げた時は、精根尽き果てるほど消耗しています。

それほど、表現する作業には苦労しています。


本システムでは、過去の十数万件の症例で蓄積されたデータを解析し、
人工知能がお勧めする候補文を瞬時にリスト表示してくれます。

これにより入力時間の圧倒的な短縮を実現し、類似症例や参考資料までも
ピックアップすることが可能になり、格段に効率が上がりました。


現在特許申請中です。
また、本システムは医療に限らず、他分野でも応用が可能となっています。
文書作成業務には欠かせない存在になってくると個人的には思っています。


まだまだ凄さは書き足りません。


このような画期的なシステムを今後どしどし開発していきたいと思います。


文責:杉山

















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